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恋愛小説風あの頃番長は若かったシリーズ④-4 
2010 / 04 / 01 ( Thu )

恋愛小説風あの頃番長は若かったシリーズ
まで立ち上げました。


初回はこちら。
恋愛小説風、あの頃の番長は若かった④-1

続きはこちら。
恋愛小説風、あの頃の番長は若かった④-2
恋愛小説風、あの頃の番長は若かった④-3


「ブカツガンバッテルカ?」

制服のポケットにそっとしのばせてるポケベルが突然震えだす。
周りに先生が居ないかこっそり確認してから
ポケベルのディスプレイを見る。
思わずにんやりとする。


「あ、またポケベル見て笑ってる、気持ちわるっ!」

「先輩きっとゆみの事好きなんじゃない?」

友達が次々と嬉しい事を言ってくれる。


いよいよコンクールが1週間後と迫ってくる。
片思いだけど、恋愛も順調。
1学期の成績もまぁそこそこ悪くはなかった。

うん。
なんかすべてがうまく行ってる気がする。

時々、右手をグーにして
「この手を握ってくれたんだなぁ」
ってマジマジと自分の手を見る。
あの時の事をよみがえらせては
ドキドキする。


コンクールが近づいてくると、他の先輩たちも
色々差し入れを持ってやってきてくれる。
女の先輩は
高校生を卒業すると
みんなすっごくキレイになったり
急に大人になった感じで
ちょっと距離を感じる。
ブランドもののバッグに財布。
ピアスにネイル。
先輩の内面は全然変わってないのに
ちょっと寂しく感じる。
自分も卒業するとあぁなるのだろうか・・・。

「まゆ先輩、彼氏とか居るんですか??」

「え~ひみつぅ~」

「え~教えてくださいよ~」

久しぶりの再会でも話す事と言えば部活の話の次に
彼氏がいるのか?とかそんな話。
恋愛話が好きなお年頃。

「そう言う、ゆみちゃんは?」

「え!好きな人なら居るけど・・・・」

「え~そうなの?誰、誰?私の知ってる人?」

もちろん、まゆ先輩だって知ってる人ですよ。
2年前の部長が好きです。
言おうかと思ったけど、やっぱりやめておいた。

コンクールを前にして私は色んな先輩のPHSや携帯の番号を知った。
やっぱり卒業すると、皆なんだか違う世界に居る。
こうやって後輩のためにジュースや果物の差し入れを持ってきてくれるが、
先輩一人一人の日常があって、
私の未知な世界で
それぞれがそれぞれの道を歩んでいるんだろう。

悲しい事ではないはずなのに、
それがなんだか寂しい感じがした。
私はきっと今の状態がすごく居心地が良いんだろう。
進路をそろそろ本気で考えないといけない時期にさしかかって
私は自分がこの先、何を目指したいのかも分からなかった。
先輩達はみんな輝いてる。
先輩だけじゃない。
同級生だって、
看護学校を目指す者や
希望の大学を絞って本気で勉強を始めてる者。
みんな将来に向けて進みだしているのに、
一人だけ出遅れて
皆に追いつきたいのに
真っ暗な道をさまよっているだけ。

友達
先生
可愛がってくれる先輩達
頼りない私についてきてくれる後輩
家族

色んな人に囲まれて毎日が充実してるはずなのに、

時々感じる孤独感。








コンクール前日。

「キョウブカツミニイクカラ。」

毎日1回は必ず入ってくる先輩からのメッセージ。
ポケベルが震えると嬉しくて、
すぐにディスプレイを見る。

さすがにコンクール先日なだけあって、
色んな先輩が駆けつけてくれる。
卒業した先輩達は楽器を運ぶのを手伝ってくれたり
励ましの言葉をかけてくれたり。

連日、朝の9時から夕方18時までぎっしり練習をしていたが
さすがに前日は早めに切り上げて
楽器の手入れやイメージトレーニングなど各自がしたい事をしていた。
私もこの時ばかりは
明日のコンクールの事で頭がいっぱいになり、
ポケベルがポケットの中で震えていても
見ている余裕がなかった。
後輩達が不安に思ってる小節のリズムを繰り返し口ずさみ
ちゃんと出来ているのに不安で不安で弱気な事しか言わない後輩には
何度も何度も励ました。

早めに切り上げても結局帰る時間はいつもと同じだった。


後輩達が帰るのを見届けてから3年生だけでミーティングをした。
これが最後のコンクール。
お互い励ましの言葉をかけあい、各自解散した。



私はその時点で初めてポケベルを見た。

「キョウ、OBタチデノミニイクコトニナッタ」

先輩からだった。
受信したのは16時過ぎ。
今はもう19時。
あぁ、さっきから姿を見ないと思ったら
もうとっくに居なくなってたんだ。
寂しいけど、先輩達だって久しぶりの再会だもん。
それに私は彼女じゃないし、送ってもらうのが当たり前じゃないし。

私は一人、駅に向かって歩いた。
いつもジュースを買う自販機には
虫がいっぱい群がっていて
気持ち悪くて買う気になれない。
あぁ。暑いなぁ。のど乾いたなぁ。
首からぶら下げているタオルで顔を拭きながら
先輩の事や明日のコンクールの事
避けていた将来のこと
色々考えていた。

駅に着いて待合室で電車が来るのを待っていると、
ポケベルがなった。

先輩からかも!!
期待しながらディスプレイを見ると
数字の羅列。
誰かが打ち間違いをしたのだろう。
それからすぐに、
電車が来る合図の鐘がなる。

カンカンカンカンカンカンカンカン・・・・・・・

がっかりしながら改札を通る。
やけに合図の鐘の音がうるさく感じる。
飲み会に参加してるんだから来るはずもない。
分かっていてもつい、
先輩の車が駅の駐車場に無いか確認してしまう。


電車の中から窓の外を見る。
田舎なだけあって、外は真っ暗。
窓に映る自分の顔を見て
(何泣きそうな顔してんだろう、私)
と心の中でポツリと言う。
乗客の少ない車内。
ボックス席で一人
こっそり涙を流す。

先輩の事
進路の事
コンクールの事

とうとうこらえきれなくなって
堰を切ったように涙が出る。
周りの人にばれないように首から下げていたタオルで顔を覆い
(別に泣くことじゃないだろう)
冷静な自分が
泣いてる自分を可笑しく笑っている。

10分後、電車を降り駅を出る。
さすがにもう外は真っ暗。
一応駅の公衆電話から家に
「今、○○駅に着いたから」
と電話を入れておく。


「分かったよ~。気をつけてね~」

「うん。じゃ~ね。」

そう言って受話器を置こうとした時

「あ~そうだ!ねぇ!ゆみ!ゆみぃ!!!」

「何?」
とっさにもう一度受話器を耳にあてる。

「さっきからね、2回ぐらい男の人から電話あったよ」

「ふ~ん。セールスじゃない?」

「違うよ~。えっとねぇ名前は○○さんって言う人」


え・・・・?

ドキドキが走った。
母が口にしたのは先輩の苗字。

「誰か分かる??」

「うん。分かる。分かったよ!じゃ!」

すぐに切って先輩のPHSにかけた。
でも。
圏外のアナウンスが流れる。

それから何回かPHSにかけたが結局その日は
先輩と連絡が取れなかった。

もやもやが残されたまま、
コンクールの日をむかえた。














私はこの時まだ、

あの数字の羅列のメッセージの意味と
先輩がどうしても
私に連絡を取りたかった理由を知らずに居た。




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   総長の独り言
いや~!何?なんの意味があったの?メッセージって・・?20日から旅行?私たちを置いて~?v-404一番 いいところにさしかかるんじゃあ
ないのΣ( ̄ロ ̄lll) ?こういう終わり方 真似しようっと・・。絶対 又来てくれるよね。って・・私は昭和の恋は書かないよ・・。だって 知ってる人たくさん
ブログチェックしてるもん。え~ しのぶさん そうだったの~?な~んて言われちゃう。だめだめ・・。
From: mossしのぶ * 2006/07/18 00:31 * URL [Edit] * page top↑
   
蛇の生殺し、果ては推理作家railに対する挑戦状と受け止めました。(笑
推理小説は、こんがらがるので苦手です。
数字の羅列は、酔っ払って、ボタンも押せんかった。
それでは、醒めるんで、ダヴィンチ・コードという事で
(笑
From: rail * 2006/07/18 00:44 * URL [Edit] * page top↑
   
ちょいと泣きそうです(オイ

次回!先輩の身に何が起こったのか(マテ
楽しみにしてますw

旅行楽しんできてくださいね♪
From: プッチャン * 2006/07/18 01:07 * URL [Edit] * page top↑
   
ま、まさか、このまま旅立つつもりではないでしょうね?!
頼むよ!番長!いやさ、ゆみちゃん!
From: puriri * 2006/07/18 07:55 * URL [Edit] * page top↑
   
>>mossしのぶ 様
一番いいところにさしかかる様にして旅立とうと思います・・・。クスクス。
え~過去の恋愛話聞きたかったですぅ~。
でも知ってる方が見てらっしゃるなら仕方ないですね・・・。我慢します・・・。
うぅ(泣)

>>rail様
挑戦状・・・。この先一体どうなるんでしょう!
そしてあの数字の意味は!!!!!
なーんてもったいぶってますが、
数字の意味はあんまりないんですけど、
誰がなんのために私にベルを入れたのかって所が
ポイントなんですね~。
ってたいした事じゃないんですよ、ホント。
酔っぱらってボタンを押せなかったが限りなく近い感じです・・・。
アハハ。

>>プッチャン様
先輩の身に何が!!!
うーん。こればっかりは次のお話でしかお教えできません。
っていうか
もったいぶって書いてるだけで大したサプライズはこれっぽっちもありませんよ・・・。

>>puriri様
このまま旅立つつもりはありません。
が!
もっともったいぶった状態で旅立つ予定ですw

From: 番長 * 2006/07/18 12:53 * URL [Edit] * page top↑
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